「脳トレ」効果に疑問

イギリスで1万人実験 コンピューターを利用した脳トレーニング(脳トレ)は、健康な人の思考力や記憶などの認知機能を高める効果は期待できないことが、ロンドン大学などの1万人以上を対象にした実験で分かった。
(読売新聞2010/4/22)

日本でいえば、ニンテンドーDS「脳トレ」。
この「脳トレ」に関して、ロンドン大学など1万人以上を対象とした実験がおこなわれました。

<実験方法>
・18~60歳の健康な人を3つのグループにわけ、
英国で販売している脳トレを
 1日10分
 週3日以上
 6週間続ける
を実施。

・1つ目グループは積み木崩し(論理的思考を高める)ゲーム
・2つ目グループは、ジグソーバズル(短期記憶)ゲーム
・3つめは脳トレとは無関係のゲーム

<結果>
脳トレを続けたグループはゲーム成績はUPしたが、論理的思考力、短期記憶力を調べた認知テストの成績はUPしなかった。

つまり3つ目のグループと比べてほとんど差がでなかった、という結果に。

(この論文は、4月20日に英科学誌ネイチャーで発表されました
「No gain from brain training (原題)」 Nature News)

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最近では子供の英語教材でもCD-ROMやDSソフトが出ていますが、上手に選んであげないと「やらせたけどほとんど意味がなかった」という悲しい結果になってしまうので注意が必要ですね。

<英語ソフトを選ぶときに注意する点>
具体的には
・タッチペンなどで画面を実際になぞれるゲーム
・英語をヒアリングして答えを出すゲーム

といった具合に
もし英語ゲームソフトを子供に与えるのなら、
紙のときと同じような動作が必要なゲームでないと実際の英語習得は難しいかもしれません。