2010年9月17日付の朝日新聞で英語にかんするおもしろい記事を読んだので紹介したいと思います。
記事を要約すると “カタカナは外来語(英語)の表記によくつかわれるけども、そのために日本人の英語発音はいつまでたってもカタカナ発音になってしまう。それを脱するために「英語発音用の特別なカナをつくったらどうか?」” というもの。

カタカナ改革案 『英語の発音に近いものに』(著者:元駐ポルトガル大使   原 聰(はら さとし)氏)

英語の発音は日本語より複雑で、現在のカタカナで表記するのは不可能である。その主な困難例をみてみよう。

▼単純を意味するシンプル(simple)の「シ」は実際の英語の発音[S]とは異なる。
▼ライト(right)とライト(light)、食料の(food)とずきんのフード(hood)も、それぞれ(日本語では同じなのに)英語では発音がことなる。
(中略)
英語発音のカタカナ表記が改善されれば、子供はカタカナを習うさいに日本語の発音にくわえ、英語の発音にもなれしたしむことができる。(中略)今のカタカナに最小限の工夫を加え、現在の英語の発音により近い形で表記すればよい。具体的には以下の例を含めいくつかの工夫・改善を加えてカタカナを飛躍させることを提案したい。

▼英語発音記号の[S]は新文字▼
   ・
   シ

▼[ f ]は新文字▼として、[ h ]は現行どおりに。
   ・
   フ

カタカナの意識的な改善がなければ、子どもたちは今後も(さきほど紹介したような)「right」を「ライト」と書いて、「ラ」の発音でよみ、光りの「light」との区別が出来ないままである。
(後半は省略)

補足※ちょっとパソコンの表記ではわかりずらいかもしれませんが、普通のカナの上に「・」や「‐」を加えることで普通のカナと区別しようということです。

私はこの案には大賛成!
というのも何をかくそう、私も中学英語の教科書の英文すべてに発音をカナで書いたことがあるからです。
自己紹介ページでも書いたのですが、私は英語がまったくダメでテストで30点はあたりまえ。英語発音なんぞまったくおぼえられず、発音ができなければ教科書も読めず、読めなければ英文がまったく覚えられない、という悪循環におちいってしまっていました。
そこで私は考えに考え、テスト点数をあげるために英語教科書を丸暗記することに。中学校のテストでは穴埋め問題や〇Xが多かったので、暗記してしまえば文法が分からなくてもなんとかなりました。

でもカナでおぼえてしまうと、ヒアリングテストの時にはとても困ってしまいました。そりゃそうですよね…著者が書かれているように「ラ」と書いてしまうと、「L」と「R」の区別がまったくつかないのですから(汗)

そのおかげで、私はいまだに「L」と「R」を自信をもって区別できません。
カタナカは便利な反面、英語をカナで覚えてしまうのはやはり避けるべきでしょうね。
みなさんもお気をつけくださいませ!
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